トヨタ カローラアクシオ (10代目 ’06-’12):キープコンセプトながらサブネームが付加され、燃費が向上 [E14♯]

トヨタ カローラ アクシオ 2006

1966年に初代モデルが発売されたトヨタの大衆車「カローラ」は、2006年10月に6年ぶり9度目のフルモデルチェンジを実施し、10代目モデルに移行しました。この代から「アクシオ」のサブネームが付加されものの、基本コンセプトに大きな変更はなく、プラットフォームも先代をベースとした物が使用されました。

エンジンは整理され2種類に

ボディタイプは先代同様4ドアセダンのみの設定で、スタイリングは先代よりややアグレッシブな造形となりました。又、Cd値0.29の空力性能は先代と同一でした。ボディサイズは全長4,410mm×全幅1,695mm×全高1,460~1,470mmで、全高が10mm低くなった以外は先代後期型と同一であり、ホイールベースも不変の2,600mmでした。一方車両重量は70~90kg程増加し、1,100~1,270kgとなりました。

トヨタ カローラ アクシオ 2006

駆動方式は先代同様FFとフルタイム4WDが設定され、サスペンション型式もフロント:ストラット式/リア:トーションビーム式(FF車)・ダブルウィッシュボーン式(4WD車)が踏襲されました。エンジンは1.3Lガソリンと2.2Lディーゼルが廃止され、先代から受け継がれた1.5L直4DOHC VVT-iの1NZ-FE型と、新開発された1.8L直4DOHC Dual VVT-iの2ZR-FE型の2種類に整理されました。

トヨタ カローラ アクシオ 2006

最高出力/最大トルクは、1NZ-FE型FF用が110ps/14.3kgm、同4WD用が105ps/13.8kgm、2ZR-FE型FF用が136ps/17.9kgm、同4WD用が125ps/16.6kgmでした。トランスミッションは、それまでの4速トルコン式ATに代わりカローラ史上初となるCVTが採用された他、1.5L FF車には引き続き5速MTも用意されました。

改良を受け燃費が向上

グレード体系は、1.5L/1.8L共通グレードとして標準グレード「X」及び上級グレード「G」が、1.8L専用グレードとして「ラグゼール」及び「ラグゼールαエディション」が設定されました。装備面では、発売当初全車にバックモニターが標準装備された事が目新しい点でした。そして2008年10月のマイナーチェンジで、フロントマスクやリアコンビネーションランプの意匠変更が行われました。

トヨタ カローラ アクシオ 2006

同時に1.8L車の運転席に快適温熱シートが採用された他、内装の質感向上が図られました。その他、装備の見直し(一部グレードを除きバックモニターのオプション化)や、装備を簡略化したエントリーグレード「Xビジネスパッケージ」の設定などが行われました。次いで2009年10月の一部改良で、1.5L FF CVT車の燃費が0.4km/L(10.15モード)向上した他、「G」の内装の質感アップなどが図られました。

トヨタ カローラ アクシオ 2006

更に、1NZ-FE型エンジンにターボチャージャーを装着し、アウトプットを最高出力150ps/最大トルク20kgmまで高めると共に、専用の足回りや内外装を備えるコンプリートカー「GT TRDターボ」が発売されました。次いで翌2010年4月に実施された一部改良で、1.5L FF CVT車の燃費が更に1.4km/h向上しました。

又、1.8L車のパワートレインがバルブマチック採用の2ZR-FAE型エンジン(FF車:最高出力144ps/最大トルク17.9kgm/4WD車:最高出力133ps/最大トルク16.7kgm)+Super CVT-iに置換され、こちらも燃費が1.2~1.4km/L向上しました。そして2012年5月にフルモデルチェンジが実施され、現行型となる11代目E16♯型に移行しました。

Source: びぃくるず

ホンダ インテグラタイプR (2代目 ’01-’06):クーペに一本化されると共に動力性能が更に向上 [DC5]

ホンダ インテグラタイプR 2001

ホンダ技研工業は2001年7月、小型車「インテグラ」にフルモデルチェンジを実施し通算4代目に移行させると共に、先代に引き続きスポーティグレード「タイプR」をラインナップしました。先代のタイプRには3ドアクーペと4ドアハードトップが設定されていたのに対し、2代目となったこのモデルでは前者のみのラインナップとなりました。

排気量を拡大しパワーアップ

「シャープ&ソリッド・スタイリング」をテーマに、先代よりも流麗かつ引き締まったフォルムに変貌したボディには、ベースグレードには備わらないフロントスポイラー及びハイウイングタイプのリアスポイラーが装着されていました。ボディサイズは全長4,385mm×全幅1,725mm×全高1,385mmで、ベースモデルよりも全高が15mm低く、先代との比較ではそれぞれ5mm×30mm×65mm拡大されました。

ホンダ インテグラタイプR 2001

ホイールベースは先代と同一の2,570mmで、初期型の車両重量はそれより60~110kg重い1,180kgでした。サスペンション形式は先代の4輪ダブルウィッシュボーン式に対し、フロントがマクファーソンストラット式に変更されました。駆動方式はFFが踏襲され、エンジンは1.8L直4DOHC NA VTEC仕様のB18C型に代わり、2L直4DOHC NA i-VTEC仕様のK20A型が搭載されました。

ホンダ インテグラタイプR 2001

スペックは最高出力220ps/8,000rpm・最大トルク21kgm/7,000rpmで、先代から20ps/1.8kgmのアウトプット向上を果たしました。トランスミッションは、6速に多段化されたMTが組み合わせられました。4輪ディスク式を踏襲するブレーキは、フロントに新たにブレンボ製が採用された一方で、ベンチレーテッドタイプではなくなりました。

フルオートエアコンを装備

又、タイヤは1インチアップの215/45ZR17サイズが採用されました。一方インテリア面では、先代同様レカロ製バケットシートやMOMO製本革巻きステアリングホイールが装着された他、アルミ製のシフトノブやペダルパッド、フートレストが採用されました。快適装備面では、新たにフルオートエアコンが標準装備された一方で、カーオーディオは省かれていました。

ホンダ インテグラタイプR 2001

又、安全装備としてレースベース車を除く先代同様、SRSデュアルエアバッグシステムとABSが標準装備されました。そして2004年9月のマイナーチェンジにより、ヘッドランプやリアコンビネーションランプ、前後バンパーなどの意匠が変更されると共に、ローウイングタイプのリアスポイラーが選択可能となりました。

ホンダ インテグラタイプR 2004

同時に、足回りのセッティングが変更された他、盗難対策としてイモビライザーが採用されました。ボディサイズやエンジンのスペックに変更はなかったものの、車両重量は10kg増加しました。そして2006年7月をもって生産終了となり、残るベースグレードも翌2007年2月に販売を終了しました。

Source: びぃくるず

ホンダ インテグラタイプR (初代 ’95-’01):走行性能を追及したスポーティグレードとして登場 [DC2/DB8]

ホンダ インテグラタイプR 1995

ホンダ技研工業は1995年10月、1993年5月のフルモデルチェンジにより3代目となった小型車「インテグラ」に、スポーティグレード「タイプR」を追加しました。徹底的な軽量化が図られると共にエアロパーツが装着されるボディに、専用チューニングが施された高性能エンジンが搭載され、高い走行性能を発揮しました。

クーペとハードトップを設定

ボディタイプは標準的なグレード同様、3ドアハッチバッククーペと4ドアハードトップが設定されました。エクステリア面では、フロント及びリアスポイラーやローダウンサスペンションの装備などにより、他のグレードとの識別が可能でした。ボディサイズは、クーペは全長4,380mm×全幅1,695mm×全高1,320mmで、他のグレードより全高が15mm低く設定されていました。

ホンダ インテグラタイプR 1995

一方ハードトップは、全長4,525mm×全幅1,695mm×全高1,355mmでクーペよりも一回り大きく、全高は同様に15mmローダウンされていました。ホイールベースはクーペが2,570mm、ハードトップが2,620mmで、初期型の車両重量は前者が1,060kg、後者が1,100kgでした。サスペンション形式は、共に4輪ダブルウィッシュボーン式が踏襲されました。

ハイチューン仕様VTECエンジンを搭載

駆動方式はFFのみの設定で、一部グレードに設定されたフルタイム4WDは用意されませんでした。エンジンは、かつて設定されていたスポーティグレード「Si-VTEC」用の1.8L直4DOHC NA VTEC仕様のB18C型が、チューンナップされた上で搭載されました。当初のスペックは最高出力200ps/8,000rpm・最大トルク18.5kgm/7,500rpmで、従来からアウトプットが20ps/0.7kgm向上していました。

ホンダ インテグラタイプR 4ドア 1995

トランスミッションは、クロスレシオ化が図られた5速MTが組み合わせられました。ブレーキはフロント:ベンチレーテッドディスク式/リア:ディスク式が採用され、タイヤは195/55R15サイズが装着されました。又、コーナーリング時のトラクション性能向上の為に、デフにはヘリカルLSDが装着されました。

ホンダ インテグラタイプR 4ドア 1995

インテリア面では、レカロ製バケットシートやMOMO製本革巻きステアリングホイール、チタン製シフトノブなどが採用された一方で、軽量化の為にエアコンやカーオーディオなどは備わらない他、遮音材も省かれていました。安全装備面では、オプションでSRSデュアルエアバッグシステムとABSが用意されました。

改良でパフォーマンスが向上

そして1998年1月の一部改良により、エンジンの最大トルクが19kgm/6,200rpmに向上すると共に、ギアレシオの変更、ボディ剛性の強化、タイヤサイズの拡大(215/45ZR16に)などのモディファイが施されました。同時に、SRSデュアルエアバッグシステムとABSが標準化された事などから、車両重量はクーペ/ハードトップ共に40kg増加しました。

ホンダ インテグラタイプR 1998

更に、クーペに前述の安全装備を省く事などにより車両重量を1,070kgに減量化した「タイプRレースベース車」が設定されました。次いで1999年12月に実施された仕様変更の際に、クーペにエアコンやCDプレーヤー付カーオーディオ、カーボン調センターパネル、アルミパッドスポーツペダルなどが装備される上級グレード「タイプR・X」が追加されました(車両重量は1,120kg)。

そして2001年7月、インテグラが4代目にフルモデルチェンジされると共に、タイプRもそれをベースとするDC5型に移行しました。

Source: びぃくるず

日産 バイオレット (初代 ’73-’77):510型ブルーバードの後継車種としてデビュー [710]

日産 バイオレット SSSセダン 1976

日産自動車は1971年8月に4代目「ブルーバード」となる「ブルーバードU(610型)」をリリースしたものの、それまでより車格が上がり「サニー」とのギャップが開いた為、3代目ブルーバード(510型)もバリエーションを整理した上で継続販売されました。そして1年半近くが経過した1973年1月、510型ブルーバード直系の後継車種となる「バイオレット(710型)」が登場しました。

曲線基調のスタイリングに変貌

ボディタイプは当初、510型ブルーバード同様の2ドア/4ドアセダンの他、新たに2ドアハードトップがラインナップされ、追って5ドアバンも追加されました。スタイリングは、直線基調のプレーンな510型ブルーバードから一転、当時の流行を追った曲線基調かつ複雑なプレスラインを取り入れたフォルムに変貌しました。

日産 バイオレット 2ドア 1973

ボディサイズは全長4,120mm×全幅1,580mm×全高1,375~1,425mmで、510型ブルーバードから若干拡大され、ホイールベースは30mm延長され2,450mmとなりました。サスペンション形式は、フロントは全車マクファーソンストラット式を踏襲、リアはスポーティグレード「SSS」系のみセミトレーリングアーム/コイル式を踏襲し、それ以外はコストダウンの為リジッド・リーフ式に変更されました。

エンジンは510型ブルーバード譲り

駆動方式はFRを踏襲、エンジンは510型ブルーバードからのキャリオーバーで、当初1.4L直4SOHCシングルキャブレター仕様のL14型(最高出力85ps/最大トルク11.8kgm)と、1.6L直4SOHCシングルキャブレター仕様(最高出力100ps/最大トルク13.5kgm)及びSUツインキャブレター仕様(最高出力105ps/最大トルク13.8kgm)のL16型が用意されました。

日産 バイオレット 2ドア 1973

追って、L16型の電子燃料噴射仕様版となるL16E型(最高出力115ps/最大トルク14.6kgm)が追加になりました。組み合わせられるトランスミッションは、4速/5速MTと3速トルコン式ATが設定されました。グレード体系は、下から「1400STD(※セダンのみ)」「1400DX」「1400GL」「1600DX」「1600GL」「1600SSS」「1600SSS-E」がラインナップされました。

日産 バイオレット SSSセダン 1976

ブレーキは1400STDのみ4輪ドラム式で、それ以外はフロントにディスク式が採用されました。そして1974年9月の一部改良でセダンのリアコンビネーションランプの意匠が変更され、翌1975年9月及び10月に全車が昭和50年排出ガス規制に適合しました。次いで1976年2月のマイナーチェンジにより、1.6L車が昭和51年排出ガス規制に適合しました。

日産 バイオレット SSSセダン 1976

同時に、4ドアセダンのフォルムが後方視界改善の為ファストバックからノッチバックに変更された一方で、2ドアセダンは廃止になりました。追って同年5月、1.4L車も昭和51年排出ガス規制に適合しました。そして1977年5月にフルモデルチェンジが実施され、2代目A10型に移行しました。

Source: びぃくるず

日産 バイオレット (2代目 ’77-’81):スタイリングを一新すると共に姉妹車種を設定 [A10]

日産 バイオレット セダン 1977

1973年に日産店から510型「ブルーバード」の後継車種としてデビューした小型車「バイオレット」は、1977年5月に4年ぶりのフルモデルチェンジを受け、2代目A10型に移行しました。先代からスタイリングが一新された他、バッジエンジニアリングとして同時に日産チェリー店から「バイオレットオースター」が、同年8月に日産サニー店から「スタンザ」が発売され、3姉妹となりました。

3ドアクーペを新設定

国内仕様のボディタイプは、先代同様の4ドアセダンと5ドアバンの他、2ドアハードトップに代わりテールゲートが備わる3ドアクーペ「オープンバック」が新設定されました。一方輸出仕様には、2ドアセダンもラインナップされた他、バンの代わりに5ドアステーションワゴンが用意されました。

日産 バイオレット 3ドアクーペ 1979

エクステリアデザインは曲線基調の先代から一転し、510型ブルーバードに回帰したような直線基調のフォルムが採用されました。又、オープンバックに衝撃吸収バンパーが採用された点も特徴でした。セダンのボディサイズは全長4,080mm×全幅1,600mm×全高1,390mmで、先代から僅かに短く広く低いディメンションとなりました。又、ホイールベースは50mm短縮され2,400mmとなりました。

バンを除きリアサスペンションを変更

サスペンション形式は、フロントはマクファーソンストラット式を踏襲する一方、リアはセミトレーリングアーム/コイル式又はリジッド・リーフ式から、4リンク・リジッド式に変更されました。但し、バンのみリアに先代同様のリジッド・リーフ式が採用されました。駆動方式はFRを踏襲し、エンジンは昭和51年排出ガス規制に適合した直4SOHCのL型がキャリオーバーされました。

日産 バイオレット 5HB 1980

ラインナップは、1.4L直4SOHCシングルキャブレター仕様のL14型、1.6L直4SOHCシングルキャブレター仕様のL16型、同EGE仕様のL16E型の3種類が用意されました。当初は後述のようにスポーティグレードが設定されなかった事に伴い、トランスミッションは5速MTが廃止され4速MTと3速トルコン式ATの設定となりました。

日産 バイオレット 3ドアクーペ 1979

発売時のグレード体系は、セダンが下から1400STD/1400DX/1400GL/1600DX/1600GL/1600GL-L/1600GL-EL、クーペが1400DX/1400GL/1600GL/1600GL-L/1600GL-ELのラインナップで、先代の「SSS」系に相当するスポーティグレードは設定されず、タコメーター装着車も用意されませんでした。

日産 バイオレット バン 1977

そして翌1978年5月の一部改良で昭和53年排出規制に適合すると共に、1.6Lエンジンのラインナップがシングルキャブレター仕様のL16S型/Z16S型及びEGI仕様のZ16E型に変更されました。追って同年9月には、5速MTとタコメーターを採用したスポーティグレード1600GX/1600GX-ELが追加されました。次いで1979年6月のマイナーチェンジにより、ヘッドランプが丸型4灯式から角型4灯式に変更されました。

同時に1.8L直4SOHCシングルキャブレター仕様のZ18型エンジン及び同EGI仕様のZ18E型エンジン搭載車が追加され、1.4L車はカタログ落ちしました。そして1981年6月にフルモデルチェンジが実施され、後継車種「バイオレットリベルタ」(T11型)に移行しました。

Source: びぃくるず

日産 バイオレットリベルタ (’81-’82):FF方式の採用により居住性を改善するも短命に [T11]

日産 バイオレット・リベルタ セダン 1981

1973年に日産店から510型「ブルーバード」の後継車種としてデビューした小型車「バイオレット」は、1981年6月に4年ぶり2度目のフルモデルチェンジを受け、T11型「バイオレットリベルタ」に移行しました。駆動方式がそれまでのFRからFFに変更され、室内スペースやラゲッジスペースが拡大されたものの、販売期間僅か1年という短命モデルに終わりました。

5ドアハッチバックを新設定

ボディタイプは3ドアクーペと5ドアバンが廃止され、4ドアセダンと新たに設定された5ドアハッチバックの2タイプとなりました。スタイリングは直線基調のボクシーなフォルムを採用しながらも、Cd値0.38(セダン)の優れた空力特性を実現していました。ボディサイズは全長4,300~4,405mm×全幅1,655~1,665mm×全高1,390mmで、全高を除き先代A10型バイオレットから一回り拡大されました。

日産 バイオレット・リベルタ 5HB 1981

又、ホイールベースは70mm延長され2,470mmとなりました。サスペンション形式は、先代のフロント:ストラット式/リア:4リンク・リジッド式(バンのみリジッド・リーフ式)から、4輪ストラット式独立懸架に変更されました。又、ステアリング形式はパワーアシスト付のラック&ピニオン式で、ブレーキは全車に前輪ディスク式が採用されました。

小型・軽量な新エンジンを採用

エンジンはそれまでのL型に代わり、小型・軽量化を図った新世代の直4SOHCユニットCA型が採用されました。ラインナップは、1.6Lシングルキャブレター仕様のCA16型(最高出力90ps/最大トルク13.6kgm)、1.8Lシングルキャブレター仕様のCA18型(最高出力100ps/最大トルク15.2kgm)、同EGI仕様のCA18E型(最高出力110ps/最大トルク16.5kgm)の3種類が用意されました。

トランスミッションは先代同様、4速/5速MTと3速トルコン式AT「ニッサンマチック」が設定されました。グレード体系は、セダンは下から1600T-DX/1600DX/1600GL/1600GF/1800GL/1800SX/1800ZX-Eの7タイプが、ハッチバックは1600GL/1600GF/1800GL/1800SX/1800ZX-Eの5タイプがラインナップされました。

装備面では、1800GL/1800ZX-Eに電動リモコン式フェンダーミラー、カセットデッキ付カーオーディオ、デジタル時計、フューエルリッドオープナー、ポケット付アームレスト、バニティミラー付サンバーザー、シートベルト警告灯などが、更に1800ZX-Eには運転席エア式ランバーサポート、ワンタッチ式パワーウィンドウ、各ランプ警告灯、マップランプなどが標準装備されました。

又、タイヤは1600GF/1800SXに165SR13サイズの、1800ZX-Eに185/70SR13サイズのラジアルタイヤが採用されました。そして1982年6月、N12型「パルサーセダン」をベースとした実質的な後継車種「リベルタ」がデビューすると同時に、生産終了となりました。

Source: びぃくるず

メルセデス・ベンツ タイプ300 (’51-’60):同社の戦後モデルとして初めて新設計のボディを採用 [W186/188/189]

メルセデス・ベンツ タイプ300リムジン 1951

メルセデス・ベンツ タイプ300リムジン 1951

ダイムラー・ベンツは1951年4月のフランクフルト・ショーにおいて、戦後初の多気筒(6気筒)エンジン搭載車して、タイプ220(W187型)と共にその上級モデルとなるタイプ300(W186/188/189型)を発表しました。タイプ220が基本デザインを戦前まで遡るクラシカルなボディを持っていたのに対し、300では戦後モデルとして初めて新設計のボディが採用されました。

スタイリングは戦前/戦後型を折衷

メルセデス・ベンツ タイプ300リムジン 1951

メルセデス・ベンツ タイプ300リムジン 1951

当初のラインナップは、6ライトウィンドウの4ドアセダン「300」と4ドアカブリオレ「300カブリオレD」の2タイプで、そのスタイリングは独立式の前後フェンダーが備わる戦前型と、フラッシュサイド・フルワイズの戦後型を折衷したものでした。ボディサイズは、全高を除きタイプ220よりも一回り大きい全長4,950mm×全幅1838mm×全高1,600mm(セダン)/1,640mm(カブリオレ)でした。

メルセデス・ベンツ タイプ300 cabriolet 1951

メルセデス・ベンツ タイプ300 cabriolet 1951

又、ホイールベースはタイプ220より200mm以上長い3,050mmに設定され、車両重量は400kg程重い1,770kg(セダン)/1,820kg(カブリオレ)でした。サスペンション形式は、タイプ220と同様のフロント:ダブルウィッシュボーン式/コイル式・リア:スイングアクスル/コイル式で、駆動方式も同様にFRが採用されました。

メルセデス・ベンツ タイプ300リムジン 1951

メルセデス・ベンツ タイプ300リムジン 1951

フロントに搭載されるエンジンは、タイプ220用の2.2LユニットM180型のボア&ストロークを拡大した3L直6SOHCのM186型で、6:4.1の圧縮比とソレックス・ツインキャブレターにより最高出力115ps/最大トルク20kgmのアウトプットを発生しました。4速MTを介しての動力性能は最高速度155km/h・0-100km/h加速18sで、当時の乗用車としては優秀なものでした。

2ドアモデルを追加

そして同年10月のパリ・サロンにおいて、ホイールベースを2,900mmに短縮したシャシーに2ドアボディを架装した「300S」が発表されました。ボディタイプはオープンボディのロードスターとカブリオレA、そしてフィクスドヘッドボディのクーペがラインナップされました。ボディサイズは全長4,700mm×全幅1860mm×全高1,510mmで、300よりも短く広く低いディメンションとなりました。

メルセデス・ベンツ タイプ300 sc 1955

メルセデス・ベンツ タイプ300 sc 1955

搭載されたエンジンはM186型ソレックス3連キャブレター仕様で、7:8.1に高められた圧縮比により最高出力は35psアップの150ps、最大トルクは3.5kgmアップの23.5kgmを発生しました。それに伴い、パフォーマンスは最高速度が20km/h高い175km/hまで引き上げられた他、0-100km/h加速も3s短縮され15sとなりました。

メルセデス・ベンツ タイプ300 s roadster 1952

メルセデス・ベンツ タイプ300 s roadster 1952

次いで1954年、ステアリング形式がウォーム&ローラー式からリサーキュレーティング・ボール式に変更されると共に、300はエンジンのアウトプットを最高出力125ps/最大トルク22.5kgmに高めた「300b」に移行しました。更に翌1955年には、リアサスペンションの改良と共に3速トルコン式AT仕様の選択が可能となった「300c」に切り替えられました。

メルセデス・ベンツ タイプ300 sc 1955

メルセデス・ベンツ タイプ300 sc 1955

同時に、300Sはエンジンをボッシュ機械式燃料噴射仕様(最高出力174ps/最大トルク26kgm)に置換した「300Sc」に進化しました。次いで1956年、300cをベースに全長を205mm、ホイールベースを100mm延長したロングホイールベース仕様が追加され、翌1957年には300cに代わり、エクステリアのリニューアルと共にエンジンを燃料噴射仕様(最高出力160ps/最大トルク24.2kgm)に置換した「300d」が登場しました。

そして1958年4月に300Scがカタログ落ちし、残る300dも1962年3月をもって生産終了となりました。

Source: びぃくるず

メルセデス・ベンツ W110 (’61-’68):兄貴分のW111型からテールフィンを継承

メルセデス・ベンツ W110

メルセデス・ベンツ W110

ダイムラー・ベンツは1961年4月、1956年にリリースしたW120/121型「180/190」シリーズの後を継ぐ4気筒エンジン搭載の新型乗用車、W110型「190c/190Dc」を発売しました。その2年前に登場した6気筒エンジン搭載モデルW111型の弟分にあたり、シャシーやボディパネルの後半部分が流用された他、W111型セダンの特徴であったテールフィンも継承されました。

W111型から全長とホイールベースを短縮

ボディの構造は、W111型同様のフルモノコック構造が踏襲されました。ボディタイプは4ドアセダンのみで、W120/121型に設定のあったオープンモデルのロードスターは廃止されました。スタイリングは、Aピラーから後ろは基本的にW111型セダンと共通であったものの、全長の短い4気筒エンジンに合わせボンネットフードが短縮されました。

メルセデス・ベンツ W110

メルセデス・ベンツ W110

更にW111型との差別化を図る為、ヘッドランプが縦型から丸型に変更されるなどのモディファイが行われました。ボディサイズは、全長はW111型セダンより145mm短い4,730mmとなったものの、1,795mmの全幅と1,495mmの全高は実質的に同等でした。W120/121型セダンに対しては全長・全幅が一回り大きく、全高は低いディメンションとなりました。

ホイールベースは2,700mmで、丁度W111型とW120/121型の中間の長さでした。車両重量は1,225kgで、W120型190系からは40kg増加したものの、W111型「220S」に対しては100kg程軽く抑えられていました。サスペンション形式は、フロント:ダブルウィッシュボーン式/リア:スイングアクスル式が踏襲されました。

メルセデス・ベンツ 200d 1965

メルセデス・ベンツ 200d 1965

駆動方式もFRが踏襲され、エンジンは当初、W121型「190b」からキャリオーバーされた1.9L直4SOHCガソリン(最高出力80ps/最大トルク14.5kgm)と、W121型「190D」時代から排気量が100cc拡大された2L直4SOHCディーゼル(最高出力55ps/最大トルク12kgm)が用意されました。トランスミッションは、従来同様4速MTが組み合わせられました。

フロントブレーキをディスク化

その他、パワーアシストを持たないリサーキュレーティング・ボール式のステアリングや、4輪ドラム式のブレーキはW120/121型と共通でした。その後、1962年に190cに4速トルコン式ATが設定され、翌1963年にはフロントブレーキがディスク化されると共に、2系統ブレーキシステムが採用されました。それと同時に、190Dcも4速ATの選択が可能となりました。

メルセデス・ベンツ 200d 1965

メルセデス・ベンツ 200d 1965

次いで1964年にパワーステアリングがオプション設定された事に続き、翌1965年にはマイナーチェジが実施され、外観面ではフロントフェンダー上に設けられていたターンシグナルランプがヘッドランプ下に移動された他、リアコンビネーションランプの意匠が変更されました。同時にエンジンがそれまでの3ベアリング式から5ベアリング式に改良されると共に、ラインナップが一新されました。

メルセデス・ベンツ 200d 1965

メルセデス・ベンツ 200d 1965

ガソリンモデルは190cに代わり、2L直4SOHC(最高出力95ps/最大トルク15.7kgm)搭載の「200」と2.3L直4SOHC(最高出力105ps/最大トルク17.7kgm)搭載の「230」が用意され、ディーゼルモデルはエンジンのスペックに変更はなかったものの、グレード名が190Dcから「200D」に変更されました。そして1968年、後継モデルW114/115型がデビューした事に伴い、生産終了となりました。

Source: びぃくるず

メルセデス・ベンツ W114/115 (’68-’76):リアサスペンションを一新しバリエーションを拡充

メルセデス・ベンツ W114 1967

メルセデス・ベンツ W114 1967

ダイムラー・ベンツは1968年1月、それまでのW100型に代わる新たなミディアムモデルW114/115型(通称コンパクトクラス)を発売しました。リア・サスペンションが同社伝統のスイングアクスル式からセミトレーリングアーム式に変更され、操縦安定性の向上が実現した他、エンジンやボディのバリエーション拡充が図られました。

まず6種類のエンジンを用意

ボディタイプは当初はW100型同様4ドアセダンのみの設定で、スタイリングも直線基調のプレーンなフォルムなど基本なイメージが踏襲されました。ボディサイズは全長4,680mm×全幅1,770mm×全高1,440mmで、W100型からそれぞれ50mm×25mm×55mm縮小された一方、ホイールベースは50mm延長され2,750mmとなりました。

メルセデス・ベンツ W114 1967

メルセデス・ベンツ W114 1967

駆動方式は従来同様FRで、搭載エンジン及びグレード体系は、それまでの2L直4ガソリンエンジン搭載の「200」、2.3L直6ガソリンエンジン搭載の「230」、2L直4ディーゼルエンジン搭載の「200D」に加え、新たに2.2L直4ガソリンエンジン搭載の「220」、2.5L直6ガソリンエンジン搭載の「250」、2.2L直4ディーゼルエンジン搭載の「220D」がラインナップに加わりました。

メルセデス・ベンツ W114 1969

メルセデス・ベンツ W114 1969

各エンジンのアウトプットは、ガソリン2Lが最高出力95ps/最大トルク15.9kgm、2.2Lが最高出力105ps/最大トルク18.2kgm、2.3Lが最高出力122ps/最大トルク18.3kgm、2.5Lが最高出力130ps/最大トルク20.3kgm、ディーゼル2Lが最高出力55ps/最大トルク11.5kgm、2.2Lが最高出力60ps/最大トルク12.8kgmとなっていました。

メルセデス・ベンツ W114 1969

メルセデス・ベンツ W114 1969

組み合わせられるトランスミッションは、4速MTと4速トルコン式ATが用意されました。又、サスペンションはリアは前述のような変更が行われたものの、フロントは従来同様のダブルウィッシュボーン式が踏襲されました。ブレーキは、W100型では一部モデルのリアにドラム式が採用されていたのに対し、W114/115型では全車にディスク式が標準化されました。

ロングホイールベース仕様とクーペを追加

その後、同年10月に新たに2つのボディが追加されました。ひとつは全長及びホイールベースを650mm延長したロングホイールベース仕様で、ドアが6枚に増やされると共に、シートが1列追加され乗車定員は8名となりました。グレードは、230と220Dが用意されました。もうひとつは、ショートホイールベース仕様シャシーに2ドアハードトップボディが架装されるクーペでした。

メルセデス・ベンツ W114 1969

メルセデス・ベンツ W114 1969

こちらのグレード体系は、従来通りのキャブレター仕様2.5Lエンジンを搭載する「250C」と、同エンジンの機械式燃料噴射仕様(最高出力150ps/最大トルク21.5kgm)を搭載する「250CE」がラインナップされました。次いで1972年にガソリンエンジンの新たなラインナップとして、2.8L直6キャブレター仕様(最高出力160ps/最大トルク23kgm)及び同燃料噴射仕様(最高出力185ps/最大トルク24.3kgm)が加わりました。

前者を搭載するグレードはセダンが「280」、クーペが「280C」、後者を搭載するグレードはセダンが「280E」、クーペが「280CE」と名付けられました。次いで1973年のマイナーチェンジで内外装デザインが刷新されると共に、エンジンに改良が施されました。同時に、2.4L直4ディーゼルエンジン(最高出力65ps/最大トルク14kgm)を搭載する「240D」が追加されました。

続いて1974年には、2.4L直5ディーゼルエンジン(最高出力79ps/最大トルク17.5kgm)を搭載する「240D 3.0」が追加されました。そして1976年、W123型にバトンタッチして生産終了となりました。

Source: びぃくるず

メルセデス・ベンツ600 (W100 ’63-’81):巨大なボディと先進装備を持つショーファードリブン

メルセデス・ベンツ 600 1964

メルセデス・ベンツ 600 1964

ダイムラー・ベンツは1963年のフランクフルト・ショーにおいて、同社のラインナップの頂点に位置し、戦前ごく少数が生産された「グローサー・メルセデス」の再来ともいえるショーファードリブン「メルセデス・ベンツ600」(W100型)を発表しました。巨大なボディに時代の先端を行く快適・豪華装備が備わり、基本設計に変更のないまま18年に渡り生産が続けられました。

3タイプのボディを用意

ボディタイプは、ショートホイールベース4ドア仕様の「リムジーネ」とロングホイールベース4ドア/6ドア仕様の「プルマン」、そしてプルマンをベースにしたオープンモデル「ランドーレット」の3タイプが用意されました。スタイリングは、デコレーションを排した直線基調のプレーンなフォルムと、同社独自の縦型ヘッドランプが特徴でした。

メルセデス・ベンツ 600 1964

メルセデス・ベンツ 600 1964

室内は、リムジーネが2列シート5人又は6人乗り仕様、プルマン/ランドーレットが3列シート7人又は8人乗り仕様でした。ボディのディメンションは、リムジーネでも全長5,540mm×全幅1,950mm×全高1,500mm、ホイールベース3,200mmという巨大なもので、プルマンは更にそれよりも全長/ホイールベースが700mm長い堂々たる体躯を誇りました。

メルセデス・ベンツ 600 1964

メルセデス・ベンツ 600 1964

車両重量もボディサイズに比例して重量級で、リムジーネで2,475kg、プルマンでは2,630~2,710kgに達しました。サスペンション形式は、下位モデルの「メルセデス・ベンツ・300」などと共通のフロント:ダブルウィッシュボーン式/リア:スウィングアクスル式ながら、スプリングはコイル式に代わり先進的なエア式(エアサスペンション)が採用されました。

最高速度200キロオーバーの高性能

駆動方式は同社の他のモデルと同様FRで、エンジンはこのモデルの為に新開発された6.3L V8SOHC・ボッシュ機械式燃料噴射仕様(最高出力250ps/最大トルク51kgm)が搭載されました。トランスミッションは4速トルコン式ATが組み合わせられ、最高速度はリムジーネで205km/h、プルマンでも200km/hに達する高性能を発揮しました。

メルセデス・ベンツ 600 1964

メルセデス・ベンツ 600 1964

ブレーキは4輪ディスク式で、タイヤは9.00×15というファットなサイズが装着されました。又、リサーキュレーティング・ボール式のステアリングには、パワーアシストが採用されました。快適装備としては、油圧バキューム式によるパワーウィンドウ、集中ドアロック、オートクローザー付ドア、自動開閉式トランクリッド、パワーシート、サンルーフの他、前後席独立式のエアコンが採用されました。

メルセデス・ベンツ 600 1964

メルセデス・ベンツ 600 1964

販売は1981年6月まで継続され、その間にリムジーネが2,190台、プルマンが428台生産されました。

Source: びぃくるず