【競売】初期に製作された貴重なフェラーリ275GTB。ラリー仕様に換装された唯一のプロトタイプとなり予想落札価格は最高9億円




いかに希少であっても、やはり250GTOの価格には敵わない

1964年製のフェラーリ275GTBプロトタイプがグッディング&カンパニー開催のオークションに出品される、とのこと。
フェラーリ275GTBは「250GT SWBベルリネッタ」の後継として開発されたもので、この個体はシャシーナンバー06003。

このナンバーから判断して「最も初期に製作された275GTBとなるそうですが、その後のモデルの開発のためのプロトタイプとして製造された個体」と見られています。

なお、フェラーリのシャシーナンバーについて、328以前は「末尾が偶数」はレーシングカーもしくはプロトタイプ、「末尾が奇数」は市販車という分類となっていて(ディーノは前車専用の偶数ナンバー)、これによると「06003」は奇数なので市販車と追うことになりそうですが、旧い車体は「奇数と偶数が混在する」という話もあり、正直「よくわからない」部分も。

フェラーリ自らがラリー仕様へとコンバート

それはともかくとして、この「06003」275GTBのエンジンは「ティーポ213」が採用され、ボディは「ショートノーズ(のちに275GTBはロングノーズに改められている)。

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1965年にはフェラーリのレーシングマネージャーであったユージェニオ・ドラゴーニ氏、そしてフェラーリの役員であったユーゴ・ゴッバート氏がこの275GTBをラリーカーに仕立て上げようという構想を打ち出し、ドライビングライトを装着してガラス類を強化する等のモディファイを施した上で、75%のロッキングファクターを持つデフを装着。

その他にもフードの形状変更や「3本目の」ワイパーが追加され、フェラーリのテストドライバーであるロベルト・リッピ氏によって12000キロもの「ラリーを想定した」テストが行われた、とのこと。



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その後、実際に1966年にはモンテカルロラリーへと参戦するもドライブトレーンに生じた問題にてリタイヤを余儀なくされた、と報じられます。

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さらにその後は幾人かのオーナーの手を経て1977年には米国へ渡り、そこから25年はずっと表に出ることがなかったようですね。

予想落札価格は最高で9億円とされ、フェラーリ250GTOほどではないものの、クラシックカーの相場としてはかなりな額だと言えそうです。

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フェラーリによると、275GTBはフェラーリとしては「初」のトランスアクスルと独立懸架リアサスペンションを持つクルマ。

デザインはピニンファリーナ、製作はスカリエッティ、生産台数は450台で、標準仕様だとドア/ボンネット/トランクリッドがアルミ、ほかはスチールとなるものの、いくつかは「総アルミ」の個体が存在するようですね(この時代は職人がパネルを木型に合わせて叩いていたので、素材変更が可能となる)。

全長は4325ミリ、全幅1725ミリ、全高1245ミリ、車体重量は1100キロ。
フレームはスチール製のチューブラー構造で、エンジンは60度V12(3285cc、280馬力)、という記録が残っています。

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Source: Life in the FAST LANE.




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